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コープ環境講座 第2講  地球環境と農業貿易・国際協力 ~ 解決のかぎを握るWTO・貧困問題との関係性にせまる

東京都

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2003年度 コープ環境講座

<環境問題から考える21世紀の食と農>
 わたしたちの食の安全は、
 地球環境の明日にゆだねられている


〔第2講 11月29日(土) 14:00~17:00〕
 地球環境と農業貿易・国際協力 
  ~ 解決のかぎを握る
    WTO・貧困問題との関係性にせまる            
  講 師 : 古沢 広祐 氏/国学院大学経済学部 教授
       特定非営利活動法人 環境修復保全機構

地球環境と農業の問題を考えるとき、農業貿易および貧困問題を避けることはできません。保護貿易を警戒するアメリカを中心とした農産物輸出国、国内の中小農業経営者を政策的に一定程度保護・支援していこうとするEU ・日本、そして依然として輸出偏重型農業により国外むけの農産物を生産しながら人々が貧困・飢餓と環境の悪化に直面している途上国――。WTO(世界貿易機構)の農業交渉において各国間の調整が思うように進まないことが、問題の深刻さ・複雑さを象徴しているといえます。遺伝子組み換え作物も、安全性・環境への影響という側面だけでなく、先進国のアグリビジネス、格差問題という視点から捉える必要もあるでしょう。地球温暖化対策を有効に進めていくためにも、早急に途上国の貧困をなくしていくことが求められています。第2講では、地球環境問題と深く結びついた複雑な農業貿易、格差問題について解説いただき、今後の方向性について考えます。批判が絶えない日本のODAの現状や、市民によるあらたな国際協力のあり方にも触れます。
[略歴] 古沢広祐氏:京都大学大学院農学部農学研究科農林経済修了。農学博士。目白学園女子短期大学生活科学科助教授を経て、現在、国学院大学経済学部経済ネットワーキング学科教授。研究テーマは、永続可能な発展と社会経済的な転換について。環境容量(エコスペース)と持続可能な生産消費パターン、世界の農業食料問題とグローバリゼーション、エコロジー運動、協同組合運動、NGO・NPO論など。著書に『地球文明ビジョン』NHKブックス、『共生時代の食と農-生産者と消費者を結ぶ』家の光協会、『安ければそれでいいのか?!』(共著)コモンズなど。また、「環境・持続社会」研究センター(JACSES)代表理事。


※お申込は、メールで、ご氏名・ご住所・お電話番号
 受講希望回を明記のうえご連絡ください。


※会場
 東京都生協連会館
(中野区中央5-41-18/中野駅・新中野駅から徒歩6・7分)
 最終講のみ、コープとうきょう新中野ビル
(中野区中央5-6-2・新中野駅徒歩2分)
 参加費:全5回2,000円/1回500円


〔第1講 11月16日(日) 14:00~17:00〕
  環境問題と食・農の現在 
  ~ 食の安全をめぐる複雑な構図を解き明かす     
  講 師 : 生源寺 眞一 氏 
      /東京大学大学院農学生命科学研究科 教授


〔第3講 12月6日(土) 15:00~17:30〕
  環境保全型農業の実際と日本の取り組み
  ~ 日本の農業ははたして持続可能なのか?                     
  講 師 : 西尾 道徳 氏 /筑波大学工学系 教授
       すぎなみ都市農業研究会

〔第4講 12月14日(日) 14:00~17:00〕
食品の安全・環境問題と
  “リスク・コミュニケーション”        
 ~ 21世紀の社会のあり方を問う、
   市民による科学・リスクの評価とは何か?                     
  講 師 : 平川 秀幸 氏
         /京都女子大学現代社会学部 講師
       角田 季美枝 氏 
         /有害化学物質削減ネットワーク
          運営委員

〔第5講 12月20日(土) 14:00~17:00〕
 食品安全行政と消費者 
  ~安全・安心な食生活をもとめて          
  講 師 : 中村 靖彦 氏 
      /明治大学 客員教授、食品安全委員会 委員
       日本生活協同組合連合会