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1/10 水俣展サポーター会議 キックオフ講演会

熊本県

公式確認60年、今だからこそ水俣病から考える
講演と対話 緒方正人(漁師・水俣病患者)×森達也(映画監督・作家)

「公害の原点」「環境汚染の象徴」といわれる水俣病事件は1956年に発生が確認されて以来、60年になろうとする今日に至っても、新たな患者からの申請がつづき、解決したとは言えない状況です。

この事件についての展覧会「水俣展」はすでに全国で24回開催され14万人の入場者を得て、各種のメディアから高い評価を受けています。

一方で、福島原発のメルトダウン以降次々と起こる問題は、この国がいかに「水俣」から学んでいないかを痛切に物語っています。

だからこそ私たちは、熊本で初めて「水俣展」を開催する準備を始めました。そこで皆さまに準備を担うサポーターになっていただきたく、水俣病講演会を開催することにいたしました。ぜひお越しいただき、「水俣展」の開催にご助力下さいますようお願いいたします。

【日 時】2016年1月10日(日)
     2時~2時45分(1時30分開場) 記録映画「水俣病─その20年」上映
     3時~5時(2時45分再開場)   キックオフ講演会

【会 場】市民会館崇城大学ホール(熊本市民会館)
     (熊本市中央区桜町1-3、252席、全席自由)

【参加費】一般500円、グリーンコープ組合員無料
【申込み】事前の申込みは不要です。当日会場に直接お越しください。
【主 催】グリーンコープ生活協同組合くまもと、水俣フォーラム
【問合せ】グリーンコープ TEL096-324-8118 E-mail:j0kmj0@greencoop.or.jp
     水俣フォーラム TEL:03-3208-3051 E-mail:mf1997@minamata-f.com

・参加費には映画鑑賞も含みます。
・終了後、講師を囲んで会場近くの飲食店で懇親会を行います。参加費は2000円~2300円程度です。どうぞご参加下さい。

◆出演者紹介◆
緒方正人 おがた まさと
漁師、水俣病患者。1953年熊本県芦北町生まれ。幼少の頃、父を劇症型で亡くし自身も発症。水俣病認定申請患者協議会の会長となり、実力行使を含めて水俣病行政を厳しく追求するが、1985年患者としての認定申請を取り下げ、以来「人間として」現代社会と水俣病の意味を問いつづけている。講演集に『チッソは私であった』。

森達也 もり たつや
映画監督、作家。1956年広島県呉市生まれ。立教大学卒業後、テレビ番組制作会社に入社。97年オウム真理教を題材にした映画『A』を制作、国内外で論議を呼ぶ。2001年続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。2012年明治大学特任教授に就任するとともに、東日本大震災をテーマにした映画『311』を発表。

◆上映作品紹介◆
「水俣病─その20年」土本典昭監督、1976年、カラー43分、DVD上映
水俣病とは何か。「水俣─患者さんとその世界」以来、撮りためてきた膨大な記録フィルムの中から構成。水俣病事件の概要をわかりやすく説明したダイジェスト編でありながら事件の本質に迫る。映画はラストで「水俣病は終わっていない。同時に、私たちにも水俣の人々の体験と歴史が残されている」と語る。