公社）日本水環境学会　第24回市民セミナー
「放射性物質はどこへ行ったのか？ -東日本大震災による原発事故のその後-」

2011年3月11日に発生した東日本大震災により，原子力発電所から大量の放射性物質が放出されました。大気中に放出した放射性物質は陸域や海域に降下し，広い範囲を汚染しました。このことにより，多くの方々が現在も避難生活を余儀なくされています。当学会では，2012年には震災後いち早く，震災がもたらした水環境問題について正確な情報を提供するため，第21回市民セミナー「大震災後の水環境－何が起こったのか，どう備えるか」を開催いたしました。
本セミナーでは，震災から4年を経過したことを踏まえ，今後も長期化が予想される放射性物質の問題に対してどのように対応していくべきか理解していただくことを目的にしています。日本における放射性物質の挙動を調査・研究している専門家から，これまで得られた知見を整理して，わかりやすく，丁寧に講演していただきます。
なお，テレビ会議方式により，東京会場の講演を中継で繋いで大阪でも同時に開催します。

主 催： (公社)日本水環境学会

期 日： ２０１５年８月７日（金）９：４５～１６：３５

場 所：東京会場：地球環境カレッジホール(いであ(株)内) （東京都世田谷区駒沢）
　　　　　　　　　http://www.gecollege.or.jp/gec/gec.htm#02
　　　　大阪会場：いであ㈱大阪支社　ホール（大阪市住之江区南港北）
　　　　　　　　　http://www.ideacon.jp/contents/company/osaka_new.htm

プログラム：
1.放射性物質とは　　　東京大学　小豆川勝見
　放射性物質の用語を整理し、放射性物質とは？、人体への影響は？、といった基礎的内容を分かりやすく説明していただきます。まず、放射性物質の何がわからないのか、どうして不安なのかが整理され、今日の講演全体の理解が高まります。

2.森林に降った放射性物質は今どうなっているのか　　　　　国立環境研究所　林誠二
　事故によって飛散した放射性物質が、事故直後に森林にどのように降り積もり、事故から3年半でどのように動いたのでしょう。調査結果から得られた、森林生態系における放射性物質の動きの様子と、森林域からの流出についてわかったことを紹介していただきます。

―　昼休み　―

3.放射能汚染事故時に水道ではどのような対応がなされたのか　　　　国立保健医療科学院　浅見真理
　震災直後、水道水からも放射性物質の検出が報告され、国内ではじめて放射性物質により水道の飲用が制限されました。その後、水道水中の放射性物質濃度は急速に減衰し検出されなくなっていますが、未だ不安を持つ方もいることでしょう。水道における放射性物質の浄化処理プロセスの様子や、事故後に得られた知見、今後万一の事故が起きた際の対策等を含め説明していただきます。

4.河川に流入した放射性物質は生態系に影響を及ぼしたのか　　　　埼玉大学　藤野毅
河川に流入した放射性物質はどうなったのでしょう。河川の底への滞留の様子と、河川の動植物への影響について現状を説明していただきます。また、放射能減少過程の将来予測について、調査からわかったことを紹介いただきます。

5.日本の沿岸は放射性物質で汚染されているのか　　　　　東京海洋大学　神田穣太
　事故で放出された放射性物質は海洋へどう広がったのでしょう。沿岸海域での動きについて、事故直後から現在に至るまでの海洋の生き物たちへの影響の移り変わりを含み説明いただきます。

※講師の都合等で一部変更となる場合があります。

参加費：一般１,０００円（税込，資料代含む），学生(含高校生)無料

定 員：２５０名（東京会場１５０名、大阪会場１００名）

申込方法：FAX，E-mail，参加申込書またはハガキに①参加者氏名（ﾌﾘｶﾞﾅ）②会員・非会員の別③会員の場合は会員番号④希望受講会場⑤連絡先（所属団体名，住所，電話･FAX番号およびE-mail）をご記入の上，下記宛お申し込み下さい。
また，参加費を7月30日までにお振り込み下さい。入金を確認後，参加証(ハガキ)をお送りいたします。

参加費振込先：
三菱東京UFJ銀行 市ヶ谷支店 （普通）0754950
(公社)日本水環境学会セミナー口
シャ）ニホンミズカンキョウガッカイセミナーグチ

問い合わせ先：(公社)日本水環境学会 　セミナー係　　戸川
〒135-0006 東京都江東区常盤2-9-7 ｸﾞﾘｰﾝﾌﾟﾗｻﾞ深川常盤201号
Tel. (03) 3632-5351　Fax. (03) 3632-5352
E-mail： togawa@jswe.or.jp