イベント・セミナー

住民主体の小規模流域管理とコミュニティ開発~インドの事例を通して

東京都

『日時』
2015年6月2日 10:30~16:30

『場所』
地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
(東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F)

『対象』
流域管理コンセプトを活用したコミュニティ開発に関心をお持ちの方

『定員』
60名

『参加費』
1000円

『申し込み方法』
下記ページ下段の申し込みフォームから
http://muranomirai.org/mws20150602

『セミナーの詳細説明』
日本も含め、世界各地で水不足や山崩れ、洪水など、自然災害が顕著になってきている今日。国連のレポートでも、2030年には、世界の人口の約半数が、水不足に直面すると予測されています。インドでも、酷暑期の5月~6月には、地下水が枯れて井戸から水が出なくなり、村人全員で別の場所に移動した、というニュースが毎年聞こえてきます。
村から人がいなくなる、というのはどういう事でしょうか?それがその地域にどのような影響を及ぼし、そして私たちにどのように関わってくるのでしょうか?

NPO法人ムラのミライが南インドで実施してきた農村コミュニティ開発事業の場所は、三方を山で囲まれ、山から採ってきた薪で調理をし、家畜を飼い田畑を耕しながら人々が暮らしを営む村です。トイレは無くてもカメラ付きケータイは持っており、子どもたちは町の学校に通います。
彼らも、かつては食べ物を確保するために山を切り開き畑を広げ、換金作物を育てていました。そうする内に、山から木が失われ、土が疲弊し、水不足になる、あるいは土砂崩れが集落を襲うという問題に直面してきました。

しかし、彼らは村を去ることなく、この問題に立ち向かうことにしたのです。政府や私たちムラのミライに頼るのではなく、自分たちが主体的に行動を起し、「孫子の代までも暮らし続けられる村」を目指し、「流域」という視点から村づくりに取り組んでいます。
自分たちの暮らしの土台となる「村」は、どうあるべきか。そのためには何が必要なのか―?

このセミナーでは、NPO法人ムラのミライが村の人たちと2007年から取り組んできた農村コミュニティ開発プロジェクトの方法論や事例を中心に、インド全体の水事情や、他地域での流域管理事業も取り上げていきます。
また、日本との類似性も発見しながら、住民による流域管理や村づくり、地域活性化の可能性を議論していきます。

国内外で、農村開発・村づくり・里山保全・地域活性化に携わっていらっしゃる方、住民による自然資源管理や流域管理にご関心をお持ちの方、対話型ファシリテーション/メタファシリテーションの実践事例を聞きたい方、ぜひご参加ください。
午前はスピーカーから、インドにおける小規模流域管理の活用状況と南インドでのプロジェクト事例を発表します。午後は発表を踏まえ、参加者・スピーカーによる意見交換や経験共有をおこないます。(英日通訳あり)