イベント・セミナー

インドネシア:喝采を受けた反汚職運動の顛末

東京都

日時:2012年1月21日(土)午後2時~4時30分
  (午後1時半開場)
場所:JICA地球ひろば セミナールーム401(4階)
  〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24 
  Tel: 03-3400-7278  
   東京メトロ日比谷線広尾駅(A3出口)徒歩1分 
 (※車でのご来場はできません。)
講師: 長谷川拓也氏(筑波大学人文社会科学研究科国際公共政策専攻)
参加費:1000円(JANNI正会員500円)

●講座の内容
2003年に開始された大学教授、弁護士を中心とする団体の汚職追及運動をきっかけとして、ほとんどすべての西スマトラ州の州議会議員が有罪判決を受けた。この事件は、検察による地方議員への起訴の動きが全国的に広がったこともあり、インドネシア国内中の関心を集めた。しかしながら、地方議員たちは国会を通じて司法への政治的圧力を高めるなどして対抗し、長い裁判過程を経て、最終的には2008年にすべて無罪となる。
本報告では、この汚職事件の顛末を中心として、現在の地方議員の給与体系、ユドヨノ政権の汚職追及への取り組みにも触れながら、民主化直後の高揚期が終わった後の地方での市民運動の影響力について述べていきたい。

●講師紹介
筑波大学人文社会科学研究科国際公共政策専攻の博士後期課程に在籍。インペックス教育交流財団の奨学金を得て、2008年11月から2010年12月までの約2年間、西スマトラ州のパダン市と南スマトラ州のパレンバン市を拠点としてフィールドワークを行う。地方ガバナンスや地方首長選挙について研究している。