イベント・セミナー

翻訳の変遷 - possibility of translation -

東京都

■講師
都甲 幸治 氏
早稲田大学文学部英文科准教授


■内容
単に外国語を日本語に訳すだけでない翻訳の仕事。2月刊行の翻訳書ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』 を例にとって、外国作品を翻訳する苦労と喜びについて都甲幸治氏が語る。オスカーは日系企業のショッピングモールに通い、カツカレーを食べながら日本のアニメ 『AKIRA』 を見るのが好きなアメリカのオタク青年。しかし、カリブの小国 ドミニカ共和国出身である彼の一族には、まさにSF的な独裁者トルヒーヨの呪いが取り憑いていた。サブカルチャーやスペイン語に満ちた本書はまさにアメリカの現在そのもの。コトバの壁を越え、文化・文学の橋渡しをする翻訳という仕事とは?