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平成30-31年度 持続可能な開発目標(SDGs)を活用した地域の環境課題と社会課題を同時解決するための民間活動支援事業 2018年10月18日
環境省では、地域における環境課題への取組を、SDGsを活用することにより他の社会課題の取組と統合的に進めることで、それぞれの課題との関係の深化、ステークホルダーの拡大、課題解決の加速化等を促進することを目的に、「平成30年度持続可能な開発目標(SDGs)を活用した地域の環境課題と社会課題を同時解決するための民間活動支援事業」を実施しています。地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)及び地方環境パートナーシップオフィス(EPO)を支援事務局として、全国・各地域から申請、採択されたモデル事業の実証を行っています。(公募の案内につきましては、こちらのページをご覧ください。※本年度は募集終了)
2020年2月23日に本事業の成果共有会「ローカルSDGsギャザリング」を実施いたしました。当日の配布資料として、8採択事業の成果や資料をまとめています。こちらからご覧ください。
また、本事業から得られた、地域で統合的な課題解決を進める上でのSDGs活用のポイントをまとめています。こちらからご覧ください。
北海道
道東SDGs広域パートナーシップまちづくりプロジェクト
道東SDGs推進協議会(中標津素材感覚)
北海道東部は、広大な景観、国内有数規模の酪農や水産業、食の魅力等で全国に知られていますが、少子高齢化による後継者・担い手の不足、気候変動による一次産業への影響、インバウンド拡大も意識した環境対策等、さまざまな課題を抱えています。道東SDGs推進協議会では、それらの統合的な解決や担い手づくりに向けて、圏域の多様な人材によるワークショップや根釧圏での広域プラットフォーム構築を進めます。これらをとおして、道東が誇る自然資本のワイズユースと強い地域経済を両立する「地域循環共生圏」の確立を目指します。事業資料・成果物
東北
鶴岡市三瀬地域 木質バイオマスエネルギーで自給自足活動
鶴岡市三瀬地区自治会
盛んだった林業の移り変わりや燃料利用の変化、また、地域を取り巻く雇用の変化、地域経済循環の変化影響などによる課題が見えている。鶴岡市三瀬地区自治会では・地区の中心に位置するコミュニティセンターに木質バイオマスを導入するプロジェクト・地区の特色ある教育、保育、子育てに資源を利用するプロジェクト・子どもから高齢者まで参加できる森でのイベントや体験をする福祉プロジェクト・森林伐採、保全を通し、効果的な燃料供給を検討するプロジェクト・SDGsの理解も含めた一般啓蒙プロジェクト等を行い課題の同時解決を目指します。事業資料・成果物
関東
環境・農業・観光が調和した岩室温泉街の持続的なまちづくり
新潟市西蒲区は、山から海までの豊かな自然に恵まれた農村地帯です。この地域に惹かれて、自然と調和したライフスタイルを志し、関わりを持つ人が増える一方で、人口減など、社会の変化による影響は免れません。エネルギー・食などの地域資源の価値を地域の人が再発見し、自ら行動を起こすことが持続可能な社会の構築には欠かせません。本事業では岩室温泉地域を対象に、基幹となる「環境」「農業」「観光」に、音楽やアートなど「文化」の視点を加えて展開することで新たな価値を創出し、協働による低炭素型社会の実現に寄与します。
事業資料・成果物
中部
里山保全体験を通した障がい者雇用促進を目指すプログラム事業
里山ウェルネス研究会
里山ウェルネス研究会は、「①森林保全のために間伐された木材利用が進まない」「②障がい者雇用支援の不足」「③冬期の林家及び林業従事者等の収入減少」の3つの地域課題の同時解決を目指しています。自然豊かな長野県飯山市で、地元の間伐材を活用した丸太ローソク「ログファイヤー」等の生産において、障がい者と林家・林業従事者の取組(作業)を組み合わせる仕組みづくりに取り組みます。地域の様々な主体と協働して、林福連携による新たな展開を図り、里山保全、さらには持続可能な地域づくりへとつなげていきます。事業資料・成果物
近畿
竹生島・びわ湖北部の魅力発見プロジェクト
竹生島タブノキ林の保全・再生事業推進協議会
びわ湖北部にある竹生島(滋賀県長浜市)は古くから人々の信仰を集めてきました。日本三大弁財天の他、貴重な文化財が多数残され、多くの観光客が訪れています。近年、カワウが大繁殖し、森林が枯れる環境課題が発生しています。本事業では、竹生島びわ湖北部に存在する地域資源を教材化し、新たなファンを獲得するエクスカーションの開発、美しい竹生島を未来に引き継ぐための持続的な体制づくりに取り組みます。多様な主体による交流の場(プラットホーム)を創出して、ビジョン・目標を共有し、協働を推進します。事業資料・成果物
中国
みずしま滞在型環境学習で新たな“まちのにぎわい”を創ろう
大気汚染公害を克服してきた経験を踏まえ、環境学習のまちづくりを推進している岡山県倉敷市水島地域では、国内外からの教育旅行受け入れ機会の拡充を図るとともに、活力低下や若者の地元離れが懸念される地域の活性化に資するため、既存宿泊施設や空き店舗等を新たな学びの場として利活用し、地域を丸ごと教材化した滞在型環境学習プログラムの開発と推進体制づくりに取り組みます。その中で地域内外の若者同士の交流や地域づくりへの関わりを通じ、水島への愛着・関心を育み、地元定着や起業などの新たな取組につながる礎を築きます。
事業資料・成果物
四国
協働による「かみかつ茅葺き学校」の展開
特定非営利活動法人 郷の元気
徳島県上勝町「八重地地区(重要里地里山選定地)」では、地域の担い手不足や里地里山離れが進み、集落の維持や伝統文化継承が困難になりつつあります。集落が抱えている課題解決に向けて、地域素材、地域の伝統的技術で再生したかや葺き民家(花野邸)を拠点に、地域住民・NPO・専門家・研究機関・行政の協働による、「かみかつかや葺き学校」の展開に取り組みます。かや葺き民家(花野邸)の建築的価値、かや葺き民家の暮らしの価値を掘り起こし、「かや葺き学校」を介した、里山資源活用と地域の担い手づくりを目指します。事業資料・成果物
九州
ローカルフードサイクリング美和台
高齢化率25%を超える福岡市東区美和台地区で、高齢者を含む世帯を対象に「見守りコンポスト」を設置。定期的にスタッフが巡回してコンポストの手入れをし、できた堆肥を回収。住宅の庭の一部を菜園化して堆肥を活用した無農薬の野菜作りを行い、10%を家主へ提供、90%を地域へ還元・販売する。同時に、地域で開催されている高齢者向けのサロン等で野菜を販売し、「たのしい循環生活」を実践する(自給自足、食、健康など)講座を開催する。すでに活動している「美和台お互いさまコミュニティ会議(自治協、社協、地元企業、学校法人等)」と連携して実施します。