つな環

「つな環」は、「環境パートナーシップ」の専門誌です。全国各地でパートナーシップに取り組む人たちの動向・事例を中心に、新たに取り組む人たちの手助けや指針となる情報を発信しています。
最新号
第46号 トレードオフからシナジーへ 「地域脱炭素」のあるべき姿

2021年6月9日に策定された「地域脱炭素ロードマップ」では、地域脱炭素が意欲と実現可能性が高いところからその他の地域に広がっていくといういわゆる「実行の脱炭素ドミノ」を起こすべく、2025年までの5年間を集中期間として施策を総動員するとされました。脱炭素先行地域(2025年5月時点で辞退自治体を除き88地域)の選定をはじめ、様々な施策が展開されてきましたが、それらの実践から得られた成果と課題を整理し、改めて地域脱炭素に必要な要素とは何かについて考えていきます。
また、大規模な太陽光発電や風力発電が生態系に悪影響を及ぼすといった、いわゆるトレードオフの問題も新たに顕在化してきました。これらのトレードオフをいかにして回避し、ネイチャーポジティブ分野はじめ農業や福祉、まちづくり等の異分野と地域脱炭素とのシナジー・同時解決を実現していくか、そのヒントを探っていきます。