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シンポジウム 持続可能な古紙循環をつくろう!

東京都

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古紙ネットシンポジウム
持続可能な古紙循環をつくろう!
~現状を分析し、共通認識を~

 ご存じの通り、古紙価格の現状は、民間業者による古紙リサイクルのシステム維持を不可能なものにしようとしています。特に古紙回収業者は経済的に成り立たない世界で、なんとか糊口をしのいでいるという状況です。本来、市場価格の範囲内で循環していた古紙が、行政の支援なしではとうてい回収できない価格になり、にもかかわらず、さらに値下げが続いているのが現状です。
 それは、大量な紙生産のツケが紙ゴミの増大となり、ゴミ減量のために古紙リサイクルに取り組まざるを得ない行政が全国的に増えていることと無縁ではないと考えられます。「行政回収の普及により回収量が増え、それらが民間古紙ルートに流入することで古紙の需給調整が出来なくなっている」との見方もあります。
 このまま事態が進行し、民間の古紙循環システムが崩壊してしまったら、可燃ごみにでてくる紙ゴミは激増し、そのツケは必ずや市町村に回ることでしょう。
 今回のシンポジウムでは、古紙循環に関わる国、行政、関連業界、市民が集まり、まず、民間リサイクルの仕組みを崩壊させつつある現状をできるだけ多角的にデーターも含めて分析し、現状に何が問題なのかを共通認識にしたいと考えています。社会的コストの安さやスムースな古紙循環を考えれば、古紙価格の適正化、民間システムの活用が必要です。その道筋を探るためには、関連各分野の方々と具体的に話し合うことが必要ではないでしょうか。
 ぜひ、参加して共に話し合いましょう。

●日時 10月27日(土)午後1時30分より
●会場 国民生活センター(JR「品川駅」徒歩5分)
●参加費 500円

●パネルスト
 川口幸男さん(経済産業省・紙業生活文化用品課長)
 環境省・リサイクル推進室長(予定)
 深見啓司さん(横浜市環境事業局事業推進部ごみ政策課長)
 大居昌彦さん(日本製紙連合会パルプ古紙部長)
 上田雄健さん(関東製紙原料商工組合副理事長)
 日本再生資源事業協同組合連合会代表
(問題提起)中村正子(古紙ネット)
●コーディネーター
 倉阪秀史さん(千葉大学法経学部助教授)

★主催 古紙問題市民行動ネットワーク