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「インターリンケージに関する国際賢人会議」開催

東京都

国連大学は、外務省、環境省およびグローブ・インターナショナルと共催で、本年9月3-4日にUNハウス(国連大学ビル)で、「持続可能な開発に関する世界サミット:インターリンケージに関する国際賢人会議 ― 持続可能な開発に向けて ― 問題と解決策とをつなぐ戦略 (World Summit for Sustainable Development - International Eminent Persons Meeting on Inter-linkages - Strategies for bridging problems and solutions to work towards sustainable development) を開催します。

持続可能な開発に関する世界サミット(WSSD) を一年後にひかえた今、アジェンダ21に掲げられた目標へ向けた進展は未だ不十分であることは、多くの専門家が認めており、実践的なレベルでの運用法が待ち望まれている状況です。これは、私達が問題を誤解してきたためではなく、相互に関連する問題に対処すべき社会・経済システムを準備してこなかったことに原因があるのではないでしょうか。これまで、法律・条約・制度・メカニズム・情報はすべて個別に作成され、課題・分野ごとに孤立してきました。しかし、アジェンダ21の実施を促進するためには、問題認識と、解決策の策定プロセスとの間にあるギャップを埋める必要があります。これは、「インターリンケージ」アプローチのような、生態系と社会・経済的制度とのリンケージ(相関関係)を明確にする戦略的アプローチを通じて、実施することが可能だと考えられます。

会議には、国連環境開発会議(UNCED)の事務局長を務めたモーリス・ストロング氏、ヤン・プロンク・オランダ住宅・国土計画・環境大臣(気候変動枠組条約第6回締約国会議議長)、エミル・サリム 前インドネシア環境大臣(WSSD準備委員会議長)、オゾン条約前米国代表団チーフネゴシエーターで、『オゾン外交』の著者であるリチャード・ベネディック大使、ノーマン・マイヤーズ・オックスフォード大学名誉客員研究員、デルマー・ブラスコ・ラムサール条約事務局長、堂本暁子 千葉県知事(前グローブ・インターナショナル総裁)ほか、多数の高名な政策決定者・専門家が出席します。会議は英語で行われ、同時通訳は付きません。

会議の主要な討議テーマは、(1) アジェンダ21に基づく、持続可能な開発に関する主要問題のリンケージ(特に、グローバリゼーションと持続可能な開発とのリンケージ)、(2)多国間環境条約間の問題への対応策のリンケージ、(3)インターリンケージ・アプローチによる、持続可能な開発の更なる実施に向けた戦略です。

会議の成果は、WSSD準備会議ならびにその他の関連会議へインプットする予定です。


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