助成金

第3回 国連大学秋野記念フェローシップの応募者を公募

全国

画像なし

第3回 国連大学秋野記念フェローシップの応募者を公募
「中央アジアの平和と環境」研究

1998年7月にタジキスタンで殉職した秋野豊国連タジキスタン監視団政務官を記念する事業費として、国連大学は1999年3月に日本政府から1億円の拠出を受けました。外務省と国連大学はこの拠出資金を数年間にわたり、秋野政務官の遺志を継いで、世界平和などの分野で国際貢献のできる人材の育成を目的とした国連大学の4つの活動を支援するために使用することに合意しています。拠出資金の半額の5000万円は、秋野政務官の研究テーマであった領域、中央アジア及びその周辺地域研究のため5年間の「秋野記念研究プロジェクト」に当てられます。

このプロジェクトの主な目的は中央アジア研究に従事する日本人の若い研究者を支援することです。そのために国連大学は、博士課程および博士課程修了後の研究者を含む日本の若い研究者の「中央アジアの平和と環境」という全体のテーマに入る研究提案を募集して、中央アジアにおける現地調査を行うために奨学金を供与します。「中央アジアの平和と環境」というテーマは国連大学の二つのプログラム領域「平和とガバナンス」「環境と持続可能な発展」に即したものであり、中央アジア諸国の平和と安定に関係する政治的、経済的、社会的要素に関する多様な研究と同時に、砂漠化など地域内の多くの環境問題を包括する幅広いものです。(中央アジアの地理的範囲は、秋野博士の研究上の関心の広さを考慮し、中央アジア周辺地域を含めて柔軟に解釈されます)募集要項と応募用紙[Ms Word / PDF]は次の国連大学ウェブサイトから入手できます。
http://www.unu.edu/akino/announce.html
応募の締切りは2001年10月31日(必着) です。

秋野記念フェローシップ選考委員会は、研究提案の学術的内容、全体テーマとの関連性、創造性、フィールドワークの計画性などを考慮して審査します。選考委員会の推薦に基づいて、最大限5人の秋野記念フェローが選ばれ、1年以内の中央アジアでの現地調査を行うために平均で120万円の奨学金が供与されます。採用された提案については、12月中旬までに応募者にお知らせします。

秋野記念フェローは2002年1月に国連大学でのセミナーを受けた後、現地調査に従事し、定期的に各自の研究成果を国連大学に報告します。その他に国連大学本部で2年に1回、国内外から専門家を招いて開催される予定の中央アジアに関するシンポジウムで、秋野記念フェローとしての研究成果を発表する機会が与えられます。


* * *
お問い合わせは国連大学広報部へ
電話 (03)5467-1243、1246 FAX (03)3406-7346