イベント・セミナー

オイコスフォーラム連続セミナー 建築環境のバイオクライマトロジー 第10期第1回

東京都

『日時』
2019年10月18日 18:30~20:45

『場所』
地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
(東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F)

『対象』

一般及び会員

『定員』
40名

『参加費』
5000円(5回連続) 1500円(1回参加)

『申し込み方法』
eメール entracte@m.email.ne.jp

『セミナーの詳細説明』

建築環境のバイオクライマトロジー
〜流れ・循環・つながり・時間とエクセルギー〜
第10期第1回

講師:宿谷昌則(東京都市大学 名誉教授 LEXSdesign 研究室)


2015年4月からはじまった同テーマのセミナーの第10期です。
バイオクライマトロジー(bioclimatology、生気象学)とは、気象・気候と生物の生き方の関係性をとらえる学問のことですが、これまでのところは人以外の生物が対象として発展してきました。しかし、人もまた生物の一種ですから、この学問の見方・考え方に基づいて、私たち人間にとって最も身近な対象である建築の見方・考え方を展開することは重要だと考えられます。従来、建築環境の分野では、人間、その活動の場で有る建築、それをとりまく地域の自然や気候を活かすデザインの方向性を、バイオクライマティック・デザインと呼んできました。それを一段進めて、あるいは深めつつ、また広げて建築環境へのアプローチを模索していきたいと考えています。

建築環境は、人間にとって、一日のうち、また一生のうち、とても長い時間を過ごす環境です。その環境は一日の間でも変化し、また季節ごとの変化もあります。ひとのからだを取り巻く小さな気候も、地域によって異なる大きな気候も、私たちのからだや生活と大きなかかわりがあります。建築のデザインを空間デザインとして認識しがちですが、時間の流れを射程にいれた「時間デザイン」として建築を捉え直すことも、これからの重要な観点でしょう。生物の生き方を見るには、空間に加えて時間が重要だからです。

宿谷さんからのメッセージです。
「私たち人にとって暮らしの基本となるのは、居住環境-建築環境-です。当たり前過ぎるからでしょうか、そこに目を向けることのできる人はあまり多くはありません。このオイコスセミナーでは、人とその居住環境を大きな自然の一部と捉え、建築環境学の視点から読み解いていきます。身近な対象だからこそ見えてくる科学や技術そしてデザインの在り方についても皆さんとともに考えていきたいと思います。」

これまでのセミナー同様、熱力学(エクセルギー)の考え方に加えて、バイオクライマトロジー、時間デザインという軸を加えて、改めて、建築環境デザインのありかたを考えていきたいと思います。具体的な建築環境設計の手法をめぐる参加者の皆さんとのディスカッションにも、時間をとっていく予定です。またこれまで同様、「身の丈にあった技術」を考えるために、折りに触れ、原発事故をめぐる情報も取り上げていきたいと思います。

facebookのOIKOS FORUMのグループにもご参加ください。
こちらに、過去セミナーのレポートなど、掲載しています。
https://www.facebook.com/groups/100353613493947/?ref=bookmarks

◆◇各回の予定◇◆
10-第1回 10月18日(金)18:30-20:45
10-第2回 11月予定
10-第3回 12月予定
10-第4回 2020年1月予定
10-第5回 2020年2月予定
11月以降の予定は決定次第、HP・facebook等で告知します。