イベント・セミナー

シンポジウム「環境ボランティア活動を楽しく“安全に”すすめるルールづくり」

東京都

里山保全や森林づくりなどの環境ボランティア活動は、もともと市民が自発的に始めたものでしたので、現場の安全管理については、「ケガと弁当は自分持ち」と言って、個人の自己責任とする傾向がありました。
しかし近年は、市民団体・NPO等が行政と協定を交わして活動するなど、市民と行政の協働関係は深まっており、環境ボランティア活動の社会的な役割が高まっています。事故やケガが発生した場合、ボランティア個人の責任ではすみません。想定される事態に備えて、組織的に(市民団体も行政も)リスクを管理することが求められています。特に、チェーンソーや刈払機を使う活動や、グループで作業する場合などには、個人の技術レベルを上げるとともに、組織としてのルールをつくる必要があります。
安全性を高めるためにはコストが必要ですが、多くの市民団体では、お金を含めてコストを支払う余裕がありません。また、がんじがらめのルールをつくると、ボランティアの意欲がそがれることも懸念されます。ルールはつくればよいのではなく、つくったルールが関係者によって守られることが大切です。
それでは、どのようなルールづくりが望ましいのでしょうか。
本シンポジウムは、こうした環境保全の現場で起きている問題について、市民・行政・専門家が現状を報告していただきます。そのうえで、それぞれ智恵を出し合い、環境ボランティア活動を楽しく「安全に」すすめるには、どのようなルールを、どのようにつくればよいかを考えます。
話し合うポイントを明確に絞った企画ですので、中身の濃い議論が期待されます。
多くの方々のご来場をお待ち申しあげます。

日時:2017年10月21日(土)13:00~16:30
場所:多摩市立グリーンライブセンター(多摩市落合2-35 多摩中央公園内、042-375-8716)
内容:
開会・趣旨説明15分
事例報告①:赤羽誠さん(多摩グリーンボランティア森木会 事務局長)
事例報告②:伊藤道男さん(NPO法人ちば里山センター 副理事長)
事例報告③:松井一郎さん(NPO法人森づくりフォーラム 理事、森づくり安全技術・技能全国推進協議会 理事) 30分(報告25分+質疑5分)×3=90分 
休憩(懇談タイム)15分
コメント:松本武さん(東京農工大学農学部)10分
パネルディスカッション:事例報告者+コメンテーター 70分
まとめ・閉会 10分

対象:環境ボランティア活動に関わる市民、NPO、行政、企業等の方々
定員:30名(先着順) ※要申込み
参加費:無料
申込み:NORAのHPにアクセスし、メールフォームに必要事項を記入して送信。
http://nora-yokohama.org/join/?p=7683

主催: NPO法人よこはま里山研究所(NORA)、恵泉女学園大学たま里山研究室(TAMA)
協力:株式会社かんぽ生命保険