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『Little Birds-イラク戦火の家族たち-』上映会+撮影兼監督、綿井健陽さんトークイベント

神奈川県

【『Little Birds-イラク戦火の家族たち-』上映会+撮影兼監督、綿井健陽さんによるトークイベント】

今年も国際平和映像祭(UFPFF)2017を9月18日(月・祝)に開催しますが、開催に先立って、“平和を伝える”ことを焦点にあてたイベントを6月24日(土)に横浜で開催します。作品エントリーは7月21日(金)までとなりますが、本イベントが作品作りの参考になればと思い企画しました。

当日は1998年からフリージャーナリスト集団「アジアプレス」に参加し、スーダン飢餓、東ティモール、アフガニスタン、レバノン、イラク等の取材を敢行し、「ボーン上田国際記者賞」特別賞等を受賞した綿井健陽さんをトークゲストとしてお招きします。そんな第一線で活躍する綿井さん取材・撮影の映像とお話から多くを学べる場にできたらと思います。
多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。


【詳細】
日時:2017年6月24日(土)18:00-21:00(17:30開場)
場所:さくらワークス<関内>http://sakuraworks.org/access/
料金:学生1000円、一般1500円
申込:http://ptix.co/2sk0W9b
お問い合わせ:http://www.ufpff.com/contact
主催:一般社団法人国際平和映像祭

【プログラム(仮)】
1. ドキュメンタリー映画『Little Birds-イラク戦火の家族たち-』上映
2. 撮影兼監督の綿井健陽さんによるトーク
3. 綿井さんとUFPFF代表理事関根による対談
4. 参加者とのQ/Aセッション
5. 交流会


【映画『Little Birds-イラク戦火の家族たち-』】

戦火のイラク市民に何が起こったのか。そして、今も続く戦火の中で、イラクの人々はどう生きているのか。取材は2003年3月に始まりました。空爆前の豊かなバグダッドの日常、子供たちは、朗らかな笑顔をたたえていました。
 
  激しい空爆が始まり、惨禍が人々を襲います。老人や女性、そして子供たち・・・次々と弱いものが大きな犠牲となっていきました。バグダッドへの米軍入城の瞬間をとらえた綿井健陽は、米軍の戦車の前に立ちはだかる一人の女性の叫びにキャメラを向けました。「How many children have you killed? Go to the hospital and see the people dying!」(お前たち何人の子供を殺したんだ? 病院に行って、死んでいく人たちを見てこい) その言葉に突き動かされた綿井は、翌日バグダッド市内のサウラ病院で凄惨な状況を目撃します。瀕死の娘を抱えたアリ・サクバン(当時31歳)は、イラン・イラク戦争で二人の兄を失い、自らはイラク軍兵士として徴兵され、クェート侵攻に参加し、そして今回のイラク侵攻で3人の子供を空爆で失ったのです。
 
  それから一年、「戦争で人を殺すために、人間は生まれてきたわけではない・・・」と、サクバンは戦乱のイラクの現状とこれまでを語ります。米軍の非人道兵器「クラスター爆弾」で右目を負傷した12歳の少女・ハディールや右手を失った15歳の少年・アフマド。戦火に傷ついた様々な家族を描きながら、戦争の「意味」を、日本と世界に問いかけます。

【ゲストプロフィール】
綿井健陽(わたい・たけはる)
1971年大阪府生まれ。映像ジャーナリスト・映画監督。
日本大学芸術学部放送学科卒業後、98年からフリージャーナリスト集団「アジアプレス」に参加。これまでに、スリランカ民族紛争、スーダン飢餓、東ティモール独立紛争、米国同時多発テロ事件後のアフガニスタン、イスラエルのレバノン攻撃などを取材。イラク戦争では、2003年から空爆下のバグダッドや陸上自衛隊が派遣されたサマワから映像報告・テレビ中継リポートを行い、それらの報道活動で「ボーン・上田記念国際記者賞」特別賞、「ギャラクシー賞(報道活動部門)優秀賞」などを受賞。
2005年に公開したドキュメンタリー映画『Little Birds イラク 戦火の家族たち』は、国内外で上映され、2005年ロカルノ国際映画祭「人権部門最優秀賞」、毎日映画コンクール「ドキュメンタリー部門賞」)、「JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞」大賞などを受賞。最新作のドキュメンタリー映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』は、2014年から各地 で上映中。「2015フランス・FIPA国際映像祭」で特別賞を受賞。
http://peace-tigris.com/
著書に『リトルバーズ 戦火のバグダッドから』(晶文社)、共著に『ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか―取材現場からの自己検証』(集英社新書)など。