政策提言入門セミナー in 千葉【開催報告】

政策提言入門セミナーin千葉 ~地域課題の解決に向けて協働したい人を考えてみよう~【開催報告】

新しい公共の担い手として、NPOや市民の役割が大きくなっています。また、市民の視点を大切にしたいわゆる「事業仕分け」の動きが地方公共団体から政府へとひろがってきています。環境行政の分野では、以前より政策提言やアセスメントなどで市民・住民の政策提案を大切にしてきました。こうした動きをより広めていく上で、市民の側からの政策作りにとって、何が大切なのでしょうか。
このセミナーでは、千葉県柏市にある「こんぶくろ池自然の森」の保全活動を事例にしつつ、政策提言のプロセス、とりわけステークホルダーをどう特定し、どう協働していくかを考えることをテーマに、ワークショップを開催しました。

開催概要

  • 日時:2011年10月31日(月)18:30~20:30
  • 場所:柏コミュニティカレッジ(KCC)(千葉県柏市柏3-5-7 オークビル2階)
  • 参加人数:25名
  • 主催:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)、環境省関東地方環境事務所
  • 協力:NPO支援センターちば

【プログラム】

18:30 開会 挨拶 関東地方環境事務所
18:32 セミナーの趣旨説明
「市民による政策提案について」概要説明
18:45 事例紹介 こんぶくろ池自然の森
「NPO法人こんぶくろ池自然の森」 会長 森 和成氏
19:00 ステークホルダー巻き込みの観点から、事例について質疑応答
・柏市公園緑政課よりコメント
19:15 ワークショップ
20:30 閉会

【主な内容】

  • 主旨説明

コーディネーターの滝口直樹氏より、市民からの政策提案・提言を巡る状況について、ミニレクチャーがありました。

・環境教育等促進法が大幅に改正され、「協働取組の推進」を環境政策に導入することが法律に明記され、市民による政策提案も規定された。生物多様性保全活動推進法でも推進計画についてのNGOの提案が位置づけられた。環境省ではNGO/NPO企業環境政策提言事業を10年も継続実施している。

・国際的にもリオ宣言からオーフス条約へと政策への市民参加が深めらてきた。

・政府の推進する「新しい公共」でも市民の政策提案や政策実施への参加が重視されている。

・各自治体でも、市民提案型の政策実施の制度化が進んでいる。

こうした背景を受けて、市民による政策提案がとても大切になっている。特に、必要な関係者を見つけ、それらの関係者が協力して(協働で)、効果的に課題解決につなげていくことが大切、そのためのヒントを今日は考えたいと、セミナーの趣旨を説明。

資料:「市民による政策提言について」(PDF 0.2MB)

  • 事例紹介

NPO法人こんぶくろ池自然の森 会長 森和成氏

資料:「こんぶくろ池自然の森」(PDF 2.3MB)

当日の様子

計画策定段階から参加してもらうことが大切。自分たちのものという意識を持ってもらうことができる。できあがった計画を実施してもらう、という形では参加してもらえない。

柏市の動き方は、そうであった。我々も所有感を持ってやることができた。

志、ミッションを共有することが大切。そこが共有できていれば、活動の手法について少々議論があっても、活動は揺るがない。

○柏市公園緑政課南條課長よりコメント

こういう形の公園は初めてで、市は中立的な立場にはなりにくい。計画を作るときに市民にはいっ ていただき、中立的な立場で学識経験者にはいってもらった。その学識経験者が、現在のアドバイザーにもつながっている。学識経験者の中立的なアドバイスによって、まとめていくことができた。

質疑では、目的・志をどう共有するのか、地域との連携などについて、質問意見交換がありました。

  • ワークショップ

4グループに分かれ、それぞれの課題について、各自シートに記入をした後、解決のための関係者や協働取組について、グループ討議・共有を行いました。

当日の様子

  1. 参加者各自の課題について、シート記入
    • 取り組みたい課題
    • 課題解決のために関わるべき関係者(ステークホルダー)は誰か
    • 関係者に関わってもらうための障害・課題は何か
    • その題解決のために必要な手法は何か
  2. 各グループにおいて、シートの記入内容について議論、アドバイス
  3. 各グループから、ひとつの事例を選んで、グループでの議論の中身も含め全体発表。

 

 

地域での放射線量の測定・除染、里山の自然公園化、谷津干潟の保全などが事例として発表されました。

 

【アンケート結果(回答25名中16名)】 ※各グラフをクリックすると拡大します

アンケート結果:「市民による政策提案」の概要説明についてアンケート結果:ワークショップについて