施設ほか

~書籍のご紹介♪~

オススメの6冊


気候変動コーナーでは、JCCCAさんオススメの書籍を新たに6冊追加いたしました!

[1]風の島へようこそ
アラン・ドラモンド『風の島へようこそ』の絵本。 デンマークのサムス島という小さな島が舞台となっています。
この島が再生エネルギーだけで自分たちが使うエネルギーをつくりだそうと挑戦した物語です。

[2]ツバル
写真家の遠藤秀一氏作の書籍。綺麗な写真から様々なことを学ぶことができます。

[3]不都合な真実
アル・ゴアが半生を捧げて伝える人類への警告全米を震撼させた衝撃の書籍版です。

[4]エネルギー・経済統計要覧
様々なデータが集約している統計集。JCCCAさんものツールや図表などの根拠データのもとで良く使用されるそうです。

[5]気候変動+2度
地球温暖化や気候変動をテーマにしたビジュアルブック。

[6]沈黙の春
1962年に出版されたレイチェル・カーソンの著書。
DDTを始めとする農薬などの化学物質の危険性を、鳥達が鳴かなくなった春という出来事を通し訴えた作品です。

こちらのコーナーに置いてあります


どれもオススメとあってなかなか見応えのある6冊になっていますよ。
初心者向けから上級者向けのものまであります。

他の書籍と同様、貸出は行っていないのですが、館内で自由にみていただくことはできますので、
ぜひGEOCにお越しの際は、こちらもご覧くださいね!

Minae Aoki

姪っ子とESDまんが描き

こんにちは☆

遠くにいる姪っ子が家にやってくると必ずお絵描きを始める。

突然、『あたし、漫画家になりたい』と言い出した。

ひえっ・・・( ̄□ ̄;)

『Mちゃん、漫画家って食べていけるのは一握りなんだよっ~!考え直・・・』と夢のないことを言おうと思ったけど、漫画の原型を描けていない状況だし、自分の言ったことも忘れる年齢だろーし、温かく見守ろう・・・ということで、

私も一緒に漫画?お絵描きをしてみました。

何、描こう・・・。あ・・・。そうだっ ゜∀゜!!

数々のESDまんがを見た経験から、なかなか分かりにくいものを絵で表現するのはいいなと思ったので、去年見たESDの授業なんかを思い出しながら、挑戦してみました。

名付けて、大人のESDo(ドゥ)! 4コマ漫画
①油から世界を知るの巻
②ウミガメを救え!の巻

でも・・・ほとんど、文字ばっか。絵になってない・・・。
ピカソみたいな絵は描けるけど、まんが絵はムリだった。難しいlll(-_-;)llllll

漫画家ってやっぱりスゴイ・・・。

s.shirai

『人にはどれだけのものが必要か』を読んでみる

こんにちは☆
『人にはどれだけの物が必要か―ミニマム生活のすすめ』中公文庫 を読んでみました。

新聞に紹介されていた本ですが、初版は1999年で、今年3月を含めて2-3度再版されたようです。引っ越しを機に、いろんな不用品を見ては、なんと、無駄使いをしていたことかと反省しながら手に取ってみました。

言語学者である著者。元は動植物が好きだったことから一度は医学部に入った方なので、ハイブリッドな考えを持っているのでしょうか。右脳と左脳を刺激されるコメントの数々。

先生の言葉いは特徴がある・・・

自宅や勤務先で集めた新聞をリサイクルした時、これでブラジルや東南アジアの木を何本か救えた思った。

・カバンが剥げて修理に出したら、6000円かかったが、これで豚何頭かが死なずに済んだ。
・大量のエネルギーを使って生まれた紙や木材などの製品を無駄死にさせない・・・

先生は資源やエネルギーを命ととらえている。実際にそうでもあるのですが、命をいただきながら製品を作っていると理解すればこそモノは大切にするし、命を奪って作ったものを、一瞬で役割を終えてしまう使い捨てなんてもってのほか、というのも納得。

先生のモノを大切にする徹底ぶりは相当なものなので、先生自身、自分の真似をしなくてもいい、それぞれができることをすればいいとは言っているのですが、モノを大切にすることが経済的にも見合わず、先生の“モノを救おう”という発想や行動が異端に見えてしまう社会の危うさを感じながら、少なくとも私たちはどれだけのエネルギーを使って製品が生み出されたかを想像しなくてはいけないのだろうなと思うし、そうすることで、どうしてもモノを手放す時、自然と“幸せな余生”(リユースやリサイクル)も考えられるようになるのじゃないかなと思ったりして。

今は、科学的に説明がつくとか法的、経済的に合理的にかなうならOKになってしまったけれど、日本人は元来、自然に対する畏敬の念があって、モノを粗末にするのは罰があたるとか、命をいただきながら生きているとか、もったいないという倫理観、生き方を持っていたハズなのに、現代はそのアンテナが鈍くなってきているのかもしれません。今、日本人自身が忘れてしまっったを価値観を世界から再評価される形で、モッタイナイという言葉や人間が自然の一部だとする“自然との共生”という考えが再認識されてきていますが。

・・・とはいえ、キャッチフレーズだけが独り歩きして、実際の経済活動とかけ離れてきているようなイメージも。本の中で、日本の伝統家屋が100年持ったという時代から、今は35年に減ってしまったと言っています。そして、省エネを謳いながら、製品サイクルが短くも売れ続けていくことがよしとされ、結果的にエネルギーをたくさん使うことになっています。
昨今、原発が停止しているので、CO2の排出量が増えている・・・と言うけれど、そもそも省エネを推進しながら、原発を必要なほどエネルギーを消費する社会が前提になっている話に、素人ながら、矛盾を感じることがあります。

そう・・・、この本を読みながら、昨年度のESD事業の授業の一コマを思い出しました。
循環をテーマにした授業で、科学的な知識、理論を伝えながらも、一番丁寧に教えていたのは“命をいただたいて生きていること”、“もったいない”という心。子供たちの心にも確かに刻まれていたようです。この子達が大人になった時、莫大な儲けをもたらす技術を目の前にした時にも、”命“の視点や哲学や倫理感を持って世に出す判断ができる、そんな人材になることを願って・・・。

s.shirai

ウナギうなぎ鰻

本日IUCNより最新のレッドリストが発表されました。
全日本国民の重大な関心事。
それはニホンウナギの行く末・・・。
というか、これからの季節に重要な「うな丼」の
行く末!?
ま、結果はご存知の方もいると思いますが

絶滅危惧ⅠB類

う~ん・・・・・そうか・・・そんなに減ってるのか・・
で、思わず専門家の方に聞いてしまいました。

私「レッドリストで絶滅危惧種になったら一般市民にどんな影響がありますか?」
D氏「実は特に何もありません。ただ、絶滅危惧種を食べてるって事が気分的にどうなのか?ってだけです。ちょっと気持ち悪い気分になるとか・・・」

なるほど!!
そうですよねー。
というか、日本国民の大好きな「うな丼」が食べれらなくなる心配も勿論ですが、ウナギさん達にとっては種の存続の危機な訳ですから。
食べるなとは言いませんが、ちょっとだけ色んな事を考える機会になるといいな、と思います。

因みに地元の小さな川ではたまーにウナギがいるのを発見します。
川ごとレッドリスト入りだなぁと思った次第です。

yoko.u

伝説のおかやまマルシェに行ってきました

6月1日の日曜日、岡山市で開催された「伝説のおかやまマルシェ」に行ってきました!
この日は「岡山市民の日」。市内の公園に岡山の名産・特産品を扱うお店がずらりと並びました。
その中で、中心にどーんと構えていたのがESDわくわくワークショップのテントです。

 

岡山市ESDテント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の秋には岡山市と愛知県名古屋市でESDに関するユネスコ世界会議が開催されます。

開催まであと半年となった6月に、市民の日のイベントへの出展となったのでした。

 

テントでは、竹ぽっくりやキャンドルづくりに参加できるだけではなく

ESDに関する説明パネルの展示やクイズ(パネルをよく読むと正解できます!)、

来場者が未来に思いをはせて書く「未来へのメッセージ」コーナーがありました。

 

バードコールづくりも

 

 

 

 

 

 

 

 

ESDクイズ

 

 

 

 

 

 

 

 

未来へのメッセージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来へのメッセージコーナーには小さなお子さんやカップル、ご家族など

色々なかたがいらして、思い思いのメッセージを記入していらっしゃいました。

 

ESDという概念は説明しづらいものがありますが

未来に思いをはせて自分が今日からできることをという風に

自分事として考えることが大切だなと実感しました。

 

 

<おまけ>

お昼頃のステージには「はぐくん」が登場!

初めて見るはぐくん・・・。かわいい。

 

はぐくん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても暑い日だったにもかかわらず、始終笑顔!

 

 

グリーンウェイブ2014

今年もグリーンウェイブ参加しました!


ちょっと掲載が遅くなってしまいましたが、その時の様子を写真でご紹介します。


昨年はゴーヤだけでしたので、今回はゴーヤときゅうりにしてみました。

ゴーヤ

きゅうり





そして稲も!

土だけの状態。なんかさみしいですね




 プランターも土も苗も肥料もばっちり準備できたし、さぁ植えるぞ!

と意気込むもやり方が良くわからない。ど、どうしよう・・・

苗!

プロ!


でもスタッフの中には、田植えのプロや経験者がいたので大丈夫でした!

みんなで教えてもらいながら仲良く植えていきます。

田植え田植え♪



そんな稲からも生物多様性をみることができますよ。

ちなみに生物多様性条約では、生態系・種・遺伝子という3つのレベルで多様性があるということはご存知でしょうか?

とあるスタッフに教えてもらった[プランター稲活動が伝えうること]が分かりやすかったので、こちらにも書かせていただきます。


[プランター稲活動が伝えうること]

1.「種の多様性」の大切さを伝えるとすれば…

私達が食べているもの、イネ、コムギ、ダイコン、ダイズ…

これらはすべて植物です。

植物に色々な種類があることで、私たちは色々な栄養をとることができ、豊かな食卓を囲むこと、色々な献立を楽しむことができます。

2.「遺伝子の多様性」の大切さを伝えるとすれば…

イネという1種類の植物でも、「寒さに強い」遺伝子を持ったもの、「味が良い」遺伝子を持ったもの等色々な品種があります。

色々な品種があることで、私たちは自分好みの味のものを選んで楽しんだり、冷害などの災害でコメが全く収穫できずに飢えるということから守られていると考えることができます。

3.生態系の多様性の大切さを伝えるとすれば…

人間が作り出した、「田んぼ」という生態系は、様々な役割を果たしています。

イネの蒸散作用によりまわりの温度を下げる、空気をきれいにする、生き物のすみかとなる、生き物のえさとなることが考えられます。


稲ひとつ植えることで、このような深い意味を伝えられる可能性があったなんて・・!

ただ植えたらハイ終わり、ということになりがちですが、せっかくこの施設にいるのですから、今後はこのようなテーマも意識して伝えていきたいですね。

 

数か月後には、緑一面のカーテンと黄金色の稲が見れるよう、毎日愛情込めて水やりしています。まだ数日しか経っていませんが、元気に育ってくれていますよ。GEOCへお越しの際は、入口もみていただけたら嬉しいです。

今後成長の様子は、ブログ等でご紹介していきますので、お楽しみに!

Minae Aoki

セカN(世界を変える偉大なNPOの条件)を読んで

こんにちは☆
最近、『世界を変える偉大なNPOの条件』ダイヤモンド社 を読んでみました。

インパクトあるタイトルですネ。

本のタイトルにある“偉大な”NPO・・・の意味は、決して、巨大NGOとかマーケティングに長けてお金を稼ぐのが上手い企業みたいなNPOではなく、表紙英語タイトルにもありますが、社会へのhigh-impact(影響力が高い)がある団体だということです。

社会への影響力を養うには、一言で言うとテコの原理を使えということ。つまり、小さな力(組織)でも、外部リソースを利用して、組織を超えた連携(パートナーシップ)を行えれば、大きな成果を生めるのだという。

小さいNPOって言ってもねぇ・・・。アメリカとは”小さい”の規模が違う。寄付文化もないし・・・。本の舞台のアメリカの事情をそのまま日本に置き換えるのはどうなのという異論もあるかも? 私も読み始めた当初はそう思っていました。

でも、意外にも日本のNPOと共通する課題があったり、NPO活動に関わる以上、そこは努力しなきゃいけないんだろ~な・・・という大事な問題提起をしていました。特に、管理が難しく、支援者離れのリスクがあるアドボカシー力や、NPO間の横連携(人、モノなど団体の資源を外に出すのはなかなか組織内の理解が得られにくく進みにくい)は醸成することは日米問わずの課題のようです。

確かなことは、(言うは易しは重々承知で言えば)

NPOを運営するのに思いだけではだめ・・・とはよく言うけれど、気持ちが疲弊し、社会的ミッションを果たせなくなるほど団体の基盤強化に力を入れなければならないとしたら本末転倒。外のリソースを活用しながら省力化し、一番大切な思いや熱意を大事にできるくらいの規模で事業を行うこと、

そして、
NPOとして活動する宿命として、自らの組織の存続に力を注ぐ以上に、社会を変革していこうというミッションにはこだわりつづけないといけない、ということなのでしょう。

あるNPOの方のお話に、

 企業に国から助成を受ければ「御用NPO」と言われ、
 企業から助成を受ければ「癒着だ」と言われ、
 市民から寄付を募れば「間接経費・事務費に使うな」と言われ、
 自腹を切れば「金持ちの道楽」と言われ、
 少ないカネで必死に成果を出せば、「ほらカネがなくても大丈夫」

と言われるのだと嘆く話を聞きましたが、なるほど・・・。

NPOに対する理解が進んでいない部分もあり、安い労働力だと考える人も残念ながらいます。それはそれで問題だと同意しつつ、 同時に、次の問いを投げかけてみたいと思います。

皆さんがやっていることは、
団体がやりたいことですか?
それとも、
地域が、社会が求めていることですか?

果たして、どのくらいの団体が胸を張って後者だと言える自信があるでしょうか。もし”あの団体は社会が求めていることをしている”という認識が広まっていれば、上記のようなことを言われるとはどうしても思えないのです。・・・と言いながら、そこをサポートしていくことこそ中間支援組織である私たちのミッションでもあるのですが。。

本の引用で、アショカ財団の創設者ビル・ドレイトンという方が

社会起業家は、
人に魚を与えるだけでは満足しない、釣り方を教えるのも満足しない、漁業全体をかえていくこと

と言っているのですが、なるほどなぁと。
釣り方を教えるのも満足しない・・・まではよく聞きます。でも、“偉大な”NPOはその先の漁業全体まで変えていこうという明確なゴールがあるんですね。なかなかそこまで社会変革まで踏み込もうとする団体は、少ないかもしれません。でも、できるかできないかは別に、社会セクターにいる私たちは少なくともそうした思考を働かせないといけないようです。

前置きが長くなりましたが、本で取り上げた“偉大な”NPO、そして社会セクターで優れていると評される組織が実践している原則として、以下の6つがあるのだそうです。

①政策アドボカシーとサービスを提供する。
②市場の力を利用する。
③熱烈な支持者を育てる。
④NPOのネットワークを育てる。
⑤環境に適応する技術を身につける
⑥権限を分担する。

各章のエッセンスは各章の最後に箇条書きで記してあるので、そこを読むだけでも十分に理解できますよ。NPO運営に関わられている方はぜひぜひ読んでみてください。

s.shirai

自然と人間

こんにちは。
今週はGEOC/EPO ともに出張が多く、ポツン感の漂う新人のTです。ポツン。

さて、先週の土曜日、個人的な興味があってこちらのイベントに参加してきました。
「地球で生きるために~福岡正信インドへ行く~」「2013年11月8日レイテ島、台風ヨランダ上陸」上映
NPO法人サルボンさんが制作した、ドキュメンタリー映画の2本立てです。
とっても考えさせられるイベントだったので、まとめてみますね。
お暇な方はドウゾ♪

福岡正信さんについては、自然農法で有名な方です。
調べるといろいろ出てくると思います。
私自身、すんごい勉強したわけでも、農業をやっているわけでもないので、知ったか発言は避けたいところですが、興味はあるわけです。

「農業」というふうに、産業という目線からではなかなかこの方のお話は入ってこないかもしれません。
僕はサラリーマン、あなたは農家、あなたはお医者さん、きみは学生…というような考え方の枠は取り払って、
ただひとりの人間として聞きたいお話し。
そして、農業ではなく「農の営み」と考えたとき、私たちの誰にも無関係なことではないというのはお分かりいただけますよね。
では、私たちの口に入る食べものは、どこからできてきているのでしょう。

 

畑?田んぼ?
惜しいですね~

 

え?土?
近い!

 

土は、何からできていますか。
目には見えないバクテリア、菌、生きもの、鉱物、その他の複雑な多様性の網が幾重にも重なって、土、と呼ばれてますね。
何が始まりかは、見たことないので何も言えませんが、その上に種が落ち、実がなることで収穫できるというのは確かなことです。
しかし、植物が育つには、「いい土」でなければなりません。
痩せ細った、ガチガチの土ではどうにもなりません。

 

では、いい土には何が必要でしょう。
先ほども書いた、目に見えないレベルからの生きものの多様性です。
様々な生きものが関わりあって形成される、生きもののネットワークです。
それを育むには、太陽、水、風、木などのエレメントが必要ですね。
つまり、いい土を得ようと思ったら、自然の循環、地球のパワーが必要です。

なので、答えは「地球」です。
小学生のいじわる問題のようですが。笑
私たちの口に入る全てのものは「地球」からできています。
私たちは「地球」を食べて生きているんですね。
私たちも「地球」の一部なんですね。

 

そういう目線で福岡さんの考えを聞くと、いかに今私たちが地球に負荷をかけて暮らしているのかを考えざるを得ません。

たくさん作物を収穫してたくさん流通させるために、ここ数十年の日本の農業は進化してきました。
たくさんの農薬を使い、たくさんの肥料を開発し、虫を殺し、草を枯らし、自分たちにとって必要なものだけを立派に育てることに心を砕いてきました。
その歴史を否定するわけではありません。
そうしなければ保てなかった暮らしがあります。
でも、いつだって省みることは必要ですよね。

 

その結果、
薬に強い外来種だけが繁茂する畔、
または薬に耐性を持つようになった雑草(とよばれる草)や害虫(と呼ばれるただの虫)の発生。
それによってバランスを崩した土は、自力では元には戻れません。
結果として、薬や肥料に頼ることをやめられなくなっているのです。

人間が加えたほんの少しの手でも、自然は壊れて、すぐには元には戻せない。
福岡さんはそう言います。
自然の力に任せておけば、生きものが土を耕し、植物は自分でしっかりと根を張り、しかるべきタイミングに花が咲き実がなる、と。

このドキュメンタリーの中には、福岡さんがインドに行って自然農法のレクチャーをする様子があるのですが、
その自然界の複雑なつながり、その中で生きている自分たちというものを認識できなければ、どんなに研究しても自然農法はできない、と厳しく言います。
実践している農園に行っても、一瞬で人為の跡を見抜きます。
そして「これも失敗、ミステイクだ」とはっきりと言います。

今はもうお亡くなりになった福岡さんですが、
作中でこんなことをつぶやいていました。

 

「今のままで、地球は2020年を迎えられると思うかね。そんなことを心配するのは凡俗だと思うかね。君はどう思う。」

 

 

そのことばに、ピリっと来ました。

 

「地球で生きるために」 というタイトル。
それがそのまま、福岡さんが私たちに残していったメッセージですね。

これは単なるスゴイ農家のノウハウシリーズではないです。
もしも興味があったら、ぜひ彼の著書をご覧ください。

 

2本目の、レイテ島を襲った台風のドキュメンタリー映画ですが。
福岡さんのを見たあとでは受け取り方もより深くなります。

 

人はほんとうは何も知らない。
小さな葉っぱの一つでも、人間は作り出すことはできない。
福岡さんが、著書の中でそういうことを書いています。
自然をコントロールできるなんて思うことが間違いで、こんな風に、一瞬ですべてを吹き飛ばされることもある。
そのことを忘れずに、自然と向き合っていかなければならないな、と感じました。

 

2本目の映画には、台風の被害だけではなく、戦争、歴史、文化、3.11など、もっといろいろなテーマが潜んでいましたが、そのことはまた別な機会にでも触れられたらと思います。

奇しくも本日はレイチェルカーソン生誕107年の日
自然と自分のつながりについて、考えをめぐらせてみてはいかがでしょうか。

A.T

 

引越しは電気、ガス、水道の手続きに、3R&Donationも忘れずに(*^-°)v

こんにちは☆

最近、引越しをしてみましたが・・・・、大変ですねっ。ヽ(-_-;)ノ
昨年の某事業の最中の時以来、久々に凹みそうになりました・・・。

でも、そこを乗り越えたところで、もう少し頑張って、個人のお引越しが少しでも社会に還元されるよう(言い過ぎか・・・)に努力してみました。3Rに省エネですよ!

●Refuse&Reduce
引っ越しに当たり、改めて整理すると、いろいろと不用品があるもんです・・・。ついつい、お店に行きますと、誘惑のディスプレイに心動かされますが、そこは冷静に、本当に必要か?同じようなものは持っていないか?買ったらどこに置くの?などを問いかけて、乗り切りました。
・・・とはいえ、ウサギ部屋なので、サイズの都合上、買わないといけないものもあったんですけどネ。

断捨離はお部屋も頭もスッキリしていいのですが、さよなら(処分)の仕方もポイント!

●Recycle
まず、衣類。

状態によりけりですが、ある程度、着古したようなものは地区の衣類回収に。→済
結構、回収現場は山積みになってましたが、その多さにビックリ。

新品~まだまだ着られるというものは、チャリティに出しています。→進行中
先週、取材でお邪魔したNPOのブリッジエーシアさんのリサイクルプログラムや、近所の丸井デパートでも、衣料品下取りチャリティを定期的に行って、東北の支援などに役立てているというので、ちょっと行ってみようと思います。お、今週だ!

本は、同じくエコ募金につながるスマイルエコプログラムを利用。

そういえば、不用品をもらう側にもなり、最近、退職したGEOCスタッフから引っ越し前に、アイロン&アイロン台をもらいました!

●Saving energy
おっと、忘れるとこでした!省エネ対策。電気の契約アンペアが多いような気がして、面倒と思いつつ、東電さんに契約アンペア変更の連絡をしました。ついでにLED電球に代えて・・・。

ゴミの出し方も確認してOK!
あぁ、やれることはやった。コレで完璧・・・。(o ̄ー ̄o) ムフ
見も心も軽く、快適な生活が始まりました~♪

・・・と思ったら、初日の夜から人間環境問題が発生。

毎晩、隣人が深夜に、ラブソング(バラード)を歌うんです・・・。(-。-;)
ノンレム睡眠からレム睡眠に移行するタイミングに!!( ̄へ  ̄ 凸
しかも・・・激しく音痴!!!(#`-_ゝ-)ピキ

深夜でなければ!歌が上手ければ100歩譲って許せるんですが!違うか・・・。

明日こそ言わないとダメかな~。

s.shirai

組織を活性化させるファシリ術

みなさは、どんな会議をしていますか?

最近、GEOCでは会議スタイルを若干、変更しようと動いています。

・・・ということで、色々模索していたとこともあり、”実行力が高まる会議ファシリテーション4つのルール”なるセミナーに行ってきました。

会議のファシリって、要は会議・議論の進行をスムーズにさせること、でしょ?と思う方、

ブー。(  ̄っ ̄)

確かに、狭義の意味ではそうかもしれませんが、スカイプでもメールでも情報共有できる今、敢えて一堂に会する会議だからこそ、それだけでは十分ではありません。

講師の先生曰く、

創造的な問題解決ができる。
会議後の実行力・アクションに結びつく。
スタッフの成長、組織力の向上を目指す。

ものなのだそうです。

つまり、ファシリ次第で、組織を活性化させることまでできるんですね。

会議の進行役(ファシリテーター)が意識する鉄則ルールは、

●全てのメンバーを意志あるキャストに。 
一人一人が必要なメンバーであり、スタッフが自分はチームに必要な存在だと自覚させる工夫や配慮をすることが必要。
 リーダーはもちろんですが、記録役であっても、ファシリをする自身も、全員が意見の発信者であろうとする姿勢が大事なので、しゃべりすぎている人がいないか、聞いていない立場の意見はないか・・・。そんなことも気づく必要がありそうです。

●会議のゴール(今日はコレを決める!)を共有する
 出席メンバーや持ち時間などを勘案して、その日、その時間に現実的な着地点を全体で共有する。ただ、○○について話します・・・という漠然とした設定ではなく、○○の問題を共有した上で、その原因を見つけます、解決策を探します、やるかやらないかを決めますなど、具体的な答えが出るように設定するワケです。

先生曰く、会議には、次の3つのタイプがあるのですが、

1)報告/共有の会議・・・ 個人・チームの事象・予定などを報告する場
2)創造的な会議・・・自由な発想を促し、ブレストを行う場
3)収束の会議・・・具体的な問題に対して、問題解決を探る場

日本は、1)や2)のように共有したり、具体的な問題に対して対処する検討会議は得意ですが、なかなか2)創造的な会議の機会は少ないとのこと。おっしゃる通り・・・。おしゃべりから生まれた発明もあるみたいですが、日本人はマジメなので、自由に話し合う=チャットする=無駄話をしている・・・と連想してしまうのか、クリエイティブな発想はためらいがち?
費用も時間も削られる昨今、それらを補うように、朝活やら飲ミュニケーションなど、個人的に、時間外に取り組んでいる人は多いですよね。

会議あるある・・・
●実行するのに議論したはずが、会議、議論したことで満足して、終わってしまう!
経験的に、大きな会議や形式的な会議になればなるほど、その傾向があるかと。
終わった後、で、あれは誰がやるんだっけ?さっきの話何だったけ・・。(・ω・?)みたいな。

なので、必ず、会議の最後には、実行に向けたタスクを洗い出して、役割分担や期限、進捗管理の方法を決めて、行動に移すコミットを確約することを忘れずに。

チームKは実践してまーす。

が、実は苦~い経験があります。(,,-_-)トホホ 会議で話してコミットまではしたんです。・・・が、お互いが理解したことの解釈が違っていたのです。それに気づかず、重大事故になってしまったことがあります。なので、コミットすることに加えて、会議後は、書面(内容の大小によってメモ~覚書など色々)でシェアして、証人(会議参加者)のもと、なる早で確認することを忘れずに。(v^ー゚)

●意見の対立が出た・・・
内心ドッキリしてしまいますが、ここぞ、ファシリ術の見せどころ。
まずは、少なからずの一致点やそもそもの対立点(原因)はどこか(目的、目標、視点、時間軸、役職、立場などから分析)を明らかにしてみる。それらを共有した上で目的に立ち返り、改めて利害が相反しないよう(誰かの負担が大きい、誰かだけが得をするなど)配慮しながら全員が納得いく解を探していく・・・。

言うは易しですね・・・。気配りしながら、会議を進めて自分の意見も出すって、ファシリテーターって、右手と左手でピアノの違う鍵盤を弾くとか、スポーツで言うなら、レフェリーのような・・・? なかなか手腕が問われる難しい役どころですが、実践あるのみですね。

s.shirai