【海外事例122<書籍>】グローバルリスク報告書2021 2021年3月9日

本報告書は、世界の政府や企業など650の加盟機関・企業の意見を基に、世界が抱えるリスクの全体像を描いた2021年版のレポート。

今後10年間で最も影響が大きいグローバルリスク」トップ10として、以下があげられている。

1位:感染症

2位:気候変動対策(緩和と適応)の失敗

3位:大量破壊兵器

4位:生物多様性の喪失と生態系の崩壊

5位:自然資源の危機

6位:人為的な環境損害

7位:雇用や生活の危機

8位:極端な気象現象

9位:債務危機

10位:ITインフラの故障

2006年以来、同報告書では感染症に対する警鐘を鳴らし続けてきたが、2020年はそのリスクが顕実化する結果となった。同フォーラムのサーディア・ザヒディ氏は「2006年から強調してきたパンデミックが現実になった。長期リスクに取り組む難しさは理解しているが、リスクを無視してもリスクが現実になる可能性が下がるわけではない」とし、長期的リスクに対応する重要性を認識すべきだと指摘している。

書籍情報

書籍名; the global risks report 2021
発行元; World Economic Forum
著者  Emilio Granados, Melinda Kuritzky, Richard Lukacs, Saadia Zahidi など
発行年; 2021年1月
テーマ; 気候変動



※【海外事例<書籍>】は、書籍や調査レポートなどを通して、海外事例を紹介するコーナーです。