【海外事例94<書籍>】土壌生物多様性と土壌有機炭素:乾燥地を存続させる 2019年3月19日

土壌の健全性は持続可能な開発目標(SDGs)の目標15のターゲット3(土地劣化の中立性)と砂漠化対処条約(UNCCD)に基づく国際目標に含められ、世界的に議論の必要性が認められつつある。土壌生物多様性と土壌有機炭素(SOC)は生態系の機能に不可欠で、食物生産、貯水、気候変動軽減における土地の役割を主に決定する。このレポートはSOCと土壌生物多様性がどのように陸上生態系サービスの基盤を提供しているかを紹介している。土壌生物多様性とSOCの回復・保護には有機物の追加や炭素喪失を低減することが必要である。土地の多機能性を保護・促進する公的責任を果たすために、地域の土地使用者、民間企業や他のステークホルダーによる乾燥地への投資を指南する政府戦略が必要である。

書籍情報

書籍名; 土壌生物多様性と土壌有機炭素:乾燥地を存続させる
(原題 Soil Biodiversity and Soil Organic Carbon: keeping drylands alive)
発行元; IUCN
発行年; 2018年
著 者; Peter Laban, Graciela Metternicht and Jonathan Davies
テーマ; 生物多様性、POST2015/SDGs、気候変動


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