[国内事例111] 竹枝地区の「生きものの里づくり」 2014年3月30日

概要

岡山市建部町竹枝地区は市内で最も人口が少ない小学校区で、竹枝小学校の生徒数はわずか30名。一時は統廃合の危機にあった。

学校の前には生き物が多く生息する旭川が流れており、かつてはここで活発な環境教育が行われていた。

この地域ではホタルが多く生息しており小学校でホタルを養殖するなど、環境学習の柱にホタルをすえた活動が行われてきた。

しかし、今となっては河原は雑草が生い茂り子どもたちが近づける状態ではなかった。自分たちが昔、この旭川で味わった楽しい体験を、今の子どもたちにも味わわせてあげたいという思いから、竹枝地域の人が自主的に集まり「竹枝を思う会」を結成。2006年からこの団体が中心となり「たけえだ水辺の楽校」、「旭川かいぼり調査」を実施。

かいぼり調査は「昔に比べて本当に川の底が固まってしまっているのか」という小学生の小さな疑問から活動が始まり、地域自治体住民に加えて岡山理科大学や岡山淡水魚研究会など多様な団体の協働のもと、4年間にわたって調査が実施された。調査結果として、環境指標としていたアカザ(絶滅危惧種に指定されている淡水魚)の数が順調に増加していることが確認できた。

 

パートナーシップのポイント

・当時の岡山ESD推進協議会の職員が調査に関わる協力団体のネットワーク構築を支援することで、川の健康状態を科学的に調査できる方法に関してアドバイスを行った。
・2009年の調査以降も地域との関わりが保たれており、旭川をフィールドに研究を進める岡山理科大学の学生に地域が積極的に協力を行っている。

カテゴリ

■事業協力・事業協定

テーマ

■ESD・環境教育

主体とパートナー

□主体
 竹枝を思う会、竹枝小学校
□パートナー
 地域自治会、岡山理科大学、岡山淡水魚研究会、岡山野生生物調査会、旭川南漁協、
国交省岡山河川事務所、旭川流域ネットワーク・流域連携協議会、めだかの学校、
地域建設会社、岡山市環境保全課・ESD推進協議会

調査文献サイト等

ESD×生物多様性(外部サイト)

英語サイト

/english/what/case-studies/1257.html