【開催報告】GEOCトークセッションVol.3 モノの流れを変え、新しい価値を創造する 2019年10月23日

開催概要

|日 時| 2019年10月2日(水) 18:30~20:30(受付18:00~)

|場 所| 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)セミナースペース

|主 催| 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)

|協 力| 株式会社ナカダイ・株式会社モノ:ファクトリー、株式会社オルタナ、環境省

プログラム

【講演「モノの流れを変え、新しい価値を創造する」 中台澄之】資料はこちら(PDF

・事業として循環・環境が実現できるビジネスモデルとは何か。その発想からリユースとリサイクルの間をクリエイティブに、と、モノ:ファクトリーを位置付けている。
・廃棄物は様々な理由で捨てられている。廃棄を否定するのではなく、同じものが大量廃棄される社会的な仕組みを知ってもらうために視察も受け入れている。
・循環を前提としたビジネスをはじめて、今、社会が追い付いてきたという感覚がある。
・中国は世界の70%ものプラスチックごみを受け入れていた。その中国がプラスチックごみの輸入をストップしたことで、世界中が大騒ぎになっている。日本が世界第一位の輸出国であったという資料もある。
・ごみを輸出しない資源循環システムを各国が構築しなければならない。モノの量の規制がかかってもおかしくない時代。捨てられないから買えないという時代になるかもしれない。

【対談 中台澄之×岡野隆宏】

・環境問題は未然に防ぐ、課題解決ではない。そのように社会・経済が変わっていかなくちゃいけない。
・循環型社会をつくっていくために、政策も対策型から循環型社会への移行を打ち出していくことは大事。
・地域循環共生圏のモデル地域を実現するには、今ある技術を社会実験しておかなくては実装できない。技術は確立していても社会実装ができていないことについて、実験していかなければいけない時期。そこに市民参加があることで精度もあがるのではないか。
・環境については規制ができてから、被害が確認できてから対応する、では遅い。社会的な要請がきびしくなる前に実践しなくてはならず、そこが環境ビジネスの難しさであり、これまでのビジネスモデルが通用しない。

【質疑応答・ディスカッション】ファシリテーター;星野智子(GEOC)

・モノづくりのルールと使うルール、捨てるルールを変えていく時期ではないか。
・再資源化の流れを追える状態ではないが、資源として使うことを奨励するためにはトレサビリティがとれる必要がある。捨てるモノの情報がとても重要になる。
・使い捨てビジネスが縮小していく可能性があるが循環型社会にむけて第二創業をしてはどうか。
・廃棄コストも含めたビジネスのなかで、エンドユーザーとともに環境という価値を共につくる。そうした連携によって新たな価値が生まれる時代になる。

【パートナー団体オルタナより】

環境に関しては未然に防ぐがゆえに効果が社会から評価されづらい。だからこそ難しいとしみじみ思った。 一方で、自らコミットメント、ビジョンを描いて動いている会社もある。ある企業トップへの取材で「創造するまえに想像力が必要だ」と言われたことがある。評価指標も未来の社会を描きながら決めていく、そんな社会の変化を感じながら取材している。

 

お問合せ

地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
担当:星野・尾山・指澤
E-mail:global@geoc.jp
TEL: 03-3407-8107

開催内容詳細

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