環境ボランティア見本市2009 【座談会開催報告】 2012年1月18日

開催概要

日時: 10月8日(木) 13:00-15:00
会場: GEOCライブラリー
参加者: 見本市出展団体より7団体

 

 

【当日資料】

議事概要

≪見本市2009ふりかえり≫

当日資料のスライドを見ながら、今年の見本市をふりかえりました。団体からの意見や課題を以下に列記します。

○=よかった点  ●=反省点

【ブース・団体情報】

  • ○他の大きな環境イベントとは違い、ゆっくり話すことができた。
  • ○団体紹介の他に簡単なワークショップをやったことが、人が足を止めるきっかけになった。
  • ○他の団体を知ることができてよかった。
  • ○来場者は多くなかったが、じっくり話せてよかった。
  • ●ブースが狭く、区切れがわかりにくかった。
  • ●会場が広くイベントが多かったのと、ブースが通路のような場所だったため、人が通り過ぎてしまった。
  • ●立ち止まってゆっくり話す雰囲気ではなかった。
  • ●どんなボランティアを募集しているのか、事前に情報をだしたほうがいい。
  • ●やりたいことや興味のあることから団体につなげるコンシェルジェのような仲介役はいたが、うまく機能していなかった。

【マッチング交流会】

  • ●事前会議の時に話し合った内容が活かされていなかった。
  • ●直接話す時間を多くしてほしかった。
  • ●グループセッションでは、そのグループの中の企業としか話せない。

【ボランティアマッチングの成果】

  • ○その後個別に参加してくれた人が数名いた。
  • ○熱心に聞いてくれた人がその後もコンタクトを取り続けている。
  • ○ボランティアメンバーを獲得した。

【運営】

  • ●出典団体への説明が足りなかったため、動きがわからなかった。ノウハウのある団体と一緒にやればいい。
  • ●どんなイベントか全体像がわかりにくかった。
  • ●学生ボランティアにもっと声掛けなどで協力してもらったほうがいい。

【その他】

  • 中庭イベントは、道に面した側でやったら通りかかりの人にもアピールできた。
  • 社会人が多かった。
  • 来場者の年齢層が高いように感じた。
  • もっと若者や学生が来てほしいという団体もあった。
  • 学生向けのブースともっと絡めたらよい

≪座談会 見本市のこれまでとこれからの方針≫

見本市をさらなるパートナーシップで創る

4年間続けて見本市を開催し、内容や出展団体の関わり方が変化してきました。来場者数の推移や、今後の企画の進行において参加団体がより積極的に関 わる方針を提案し、ご意見を伺いました。例えば、ITのスキルをもつ団体が見本市のHP作成をサポートしたり、イベントで大人数をまとめるノウハウをもつ 団体が運営補佐やアドバイスをする、という方法で、団体の強みを活かしてよりよい形で協力しんがら見本市を作っていくことができるのではないかという意見 がだされました。

ネットワークすることの可能性

見本市の環境分野の中での位置づけや発信したいメッセージ、来年の方針を考えながらも、こうして団体が集まる会ではもっと広い視野を語りあうことが できる場ではないか、という提案で座談会を開催しました。10年後を目線に据え、そのときに環境分野はどうなっているか、環境NPOはどうなっていたい か、そのためにどうしたらよいかを考える機会を作っていきたいと考えています。今後、団体の皆さんから希望があれば、団体同士が集まって話し、生きたネッ トワークを創っていくための座談会を定期的に開催します。今回交わされた話の中から取り上げると、多くのNPOが抱えるボランティアとの関係やコーディ ネーションの悩み、組織の中での人間関係の難しさ、団体運営などがあります。今後の座談会では、団体からあげられた中からテーマを決め、それについての悩 みや各団体での取り組み・解決策を話す機会を団体が主体的につくることを促していきます。

~担当スタッフ後記~

座談会や実行委員会のような人間同士の出会いや付き合いを続けていく中で、他団体の活動を知り、自団体の活動とつなげて考えることができるようにな ると、普段は業務に追われて振り返ることのない大きな視点、みんなひとつの世界・環境のために働いているのだということ、環境全体の変化のことを、自団体 の活動を通して社会に伝えることができるようになるのではないかと思います。例えば、海辺の環境保全活動をしている団体が、山が手入れされていない・過度 な伐採や不自然な人工林であるために海に土砂が流れてきている、という話をすることで、海の環境を守ることはそのほかの部分と切り離せないということを伝 えることになります。他の例をあげると、農業を支援・実践している団体が国内や海外で自然や動植物を守る活動をしている団体と交流することで、生態系全体 が調和しているからこそ人間が持続的に生活を維持できること、私たちの消費や経済活動が問題を引き起こし継続していることを実感をもって伝えることができ たり、自然と調和する姿勢が昔の知恵には凝縮されていて尊敬すべきことだという話をすることになれば、持続可能な視点や時の流れを越えて営まれる生のつな がりを考えてもらう機会をつくることにつながります。GEOCは、そうした流れをつくるための出会いや語り合い、ネットワークする場をつくることができま す。これからもGEOCの役割を意識し、ニーズに答える企画をしていきます。