7/25「SDGsで考える企業と地域の協働セミナー」を開催しました 2017年8月17日

開催概要

環境省では毎年、白書のテーマやねらいを環境省の担当者が解説する「白書を読む会」とあわせて、今年の白書の重点でもあるSDGsに関連し、標記のセミナーを開催しました。

○日時:平成29年7月25日(火) 14:50~16:45

○場所:東京ウィメンズプラザ 1F 視聴覚室

○参加者:60名   

○主催:関東地方環境事務所、関東地方環境パートナーシップオフィス(関東EPO)

 

プログラム

14:50 SDGsで考える企業と地域の協働セミナー

14:55 挨拶・趣旨説明
15:10 事例紹介
    ■企業と地域の協働事例

    ①「AKAYA(赤谷)プロジェクトについて」
     日本自然保護協会 NACS-J 松井 宏宇 氏

    ②「障がい者が担う地方創生・伝統工芸」
     パーソルサンクス株式会社 代表取締役社長 中村 淳 氏

15:55 パネルディスカッション・まとめ

16:25 質疑応答

16:45 閉会

内容

【趣旨説明】関東EPO

企業が地域とできること、地域が企業とできること

2015年9月に国連で採択された、SDGs(2030アジェンダ)。日本でも、企業、行政、市民、あらゆるセクターで関心が高まっています。
しかし実際は、どのように自分たちの活動と結びつけたら良いか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回のセミナーでは、企業と地域が協働し、課題解決・持続可能な地域づくりを目指す事例から、それぞれの強みを活かしあう協働の仕組みを紐解き、SDGs をわたしたちの地域で達成できるヒントを探ることを目的に開催しました。

・「持続可能性な社会の基盤」としての「環境」

・「持続可能な社会の構築」のための「協働」

【事例紹介1】

「AKAYA(赤谷)プロジェクトについて」/日本自然保護協会 NACS-J 松井 宏宇 氏

事例紹介の1つ目は、日本自然保護協会が進めている群馬県みなかみ町での取組についてご紹介いただきました。
絶滅危惧種の保全という目的から始まった活動を通じて広がったパートナーシップにより、生物多様性だけではなく、地域活性化、持続可能性も視野に入れた取組に発展した「AKAYAプロジェクト」の事例をご紹介いただきました。

・活動を通じたパートナーシップの広がり

・「環境保全」から「地域の持続可能性」へー求められる役割の変化

【事例紹介2】

「障がい者が担う地方創生・伝統工芸」/パーソルサンクス株式会社 代表取締役社長 中村 淳 氏

事例紹介の1つ目は、パーソルサンクス株式会社による、群馬県富岡市の取組についてご紹介いただきました。
自社の本業と結びつけた視点から出会った地域と、その地域の課題解決を通じ、企業と地域、双方にとってWIN-WINの関係を目指す、「とみおか繭工房」の事例をご紹介いただきました。

・自社の強みを活かすー地域から期待される事業に

・地域とのコラボレーションの可能性

 

まとめ

【パネルディスカッション】

登壇者の方々には、今回のご自身の取組について、SDGsの17個のロゴを使って整理をする、というアクションをお願いしました。後半は、その図(上記のリンク)を使って、会場と一緒にそのポイントを振り返りました。

今回は、自分たちの活動がアプローチしている社会の課題が何なのかを定め、その活動によって解決にアプローチできる地域の課題を考え、展開をしている事例をご紹介することで、SDGsを「共通言語」とした考え方をご紹介しました。

参加者のアンケートからも、

・社会の課題をどうビジネスにつなげていくかのヒントが得られた

・状況、課題の変化を学べた

などのお声をいただき、それぞれの活動につながるヒントとなったようでした。

事例1のプロセス分解図

事例2のプロセス分解図

フォローアップ企画のお知らせ

【SDGsで整理する企業と地域の協働研究会】

SDGsを「共通言語」として扱うことで、多様なセクターのニーズを満たしあう、協働の形が見えてくるかもしれません。
当日は、今求められる社会貢献についてのレクチャーと、
各自の事業や取組をSDGsで整理するワークショップを実施します。

■企業の“ものがたり”、地域の“ものがたり”をSDGsで整理することで、社会にインパクトを生み出す仕組みのヒントが見つかるかも!?
■自社の価値を高めることと、社会のニーズを満たすことは矛盾しない!二兎追うことで、地域も喜ぶ社会貢献!

※SDGsについての勉強会ではありません。
※7/25にご参加されていない方の参加も大歓迎です。

【開催概要】

日 程:9月13日(水)
時 間:17:00~18:45 ※懇親会(任意)
場 所:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)セミナースペース
募 集:20名
対 象:企業CSR担当者、企業との協働に興味がある方
費 用:無料(懇親会別途1,000円)
主 催:関東地方環境パートナーシップオフィス(関東EPO)
共 催:未来の学びと持続可能な開発・発展研究会
協 力:一般社団法人環境パートナーシップ会議(EPC)