“環境保全活動・環境教育推進法”
基本方針についての意見交換会(第2回)議事録
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■挨拶・基本方針についての説明
○司会:GEOC伊藤
お忙しい中、お集まりいただき感謝申し上げる。「基本方針に対する意見シート」は20件ほどいただいた。今日の意見交換会では、いただいたご意見を”環境教育の定義”、”決定までのプロセス”、”人材認定”、”国・自治体の役割”、”資金・予算”の5分類とし(第1回意見交換会(11月)の際に行った分類と同じ)、そのうち”予算・資金”を除いた4分野から、こちらでご指名させていただいた4名に発表していただき、議論の口火を切っていただく。発表する方はこちらで一方的に選んでしまったが、話し合いのきっかけとしてお願いしているので、異なる意見のある人は積極的に対案をぶつけて、議論を深めて欲しい。意見発表は1テーマにつき5分で、議論15~20分としたい。今回いただいた意見シートは環境省に持っていき、基本方針策定の参考としてもらう。今日これからの議論で出た意見もまとめ、あわせて持っていく。意見交換会は全4回で、今回は2回目。環境省ではそろそろ基本方針の策定に入り、3月下旬から4月にかけてパブコメを行うと聞いている。その頃には第3回の意見交換会を設ける予定。6月頃までに基本方針ができる予定なので、その頃にはレビューという形で第4回を予定している。
■地方や環境省にあがってきている意見の紹介
○環境省 民間活動支援室長:滝口氏
法律の施行にあたって大切なことの1つは基本方針をつくっていくこと。プロセスとして、環境省と文部科学省、それから環境教育・NPO関係の省が協力して案をつくり、閣議決定して政府全体の方針を決定する。一方、市民の意見を反映することが、法律にも規定してある。従来は審議会で意見を聞いたり、パブコメなどで行なってきた。それに加え広く意見を聞いていきたい。この分野では実際に、民間の方がすでに活動している。その意見をていねいに聞くというプロセスを取りたい。
資料3(環境省が調査官事務所を中心に全国で5~10月に開催した説明会の意見)
資料4(環境省職員が各地のセミナーなどに参加、ワークショップ主催をした際に出てきた意見)
この場もその一つであり、前回含めて基本方針の策定に向けた意見を頂いている。基本方針の策定に向けての現状は、少し作業が遅れている。関係省庁の連絡会議を1月中には開きたいが、現時点ではまだ立ち上がっていない。文部科学省との間ですり合わせられていることは、懇談会を開くこと(専門家の意見、団体からのヒアリング)。このプロセスを踏んでからパブコメは3月末から4月か。6月には基本方針案→閣議決定を目指している。平行して意見を聞くプロセスだが、環境文明21、環境教育学会などでも、意見をまとめている模様。環境省としては、連絡会議で他省に諮ったうえで、意見の募集をしていきたい。早ければ今月末から3~4週間程度。
地方の意見では、いかに学校現場で環境教育を進めていけるか、という具体的な活動についての関心が高かった。どこまでを基本方針で示すか、ある程度抽象度が高い基本方針の文章の中でどこまで具体化できるのかわからないが、いいものは拾っていきたい。
○NPO・林氏:
最後に幅広く意見の募集をかけるのはいつか、またその期間は?
○環境省・滝口氏:
文科省や他省と相談しなければならないが、環境省が主体的に募集していきたい。早ければ連絡会議の後、1月最終週から募集~2月後半までか。(編注:時期ついては、環境省ホームページをご参照ください)
○企業・関氏:
セミナーを開催されたというが、企業はどの程度参加したのか。まとめられた意見を見ると、企業の観点からの意見ではない気がする。法律では企業に関する条項もあったはずだ。
○環境省・滝口氏:
東京での説明会では、企業からの参加者がかなりいた(2~3割)。地方はでは数人。地方は支社が多いので関心が薄いのかもしれない。広報はしたが出席者が少なかった。
○司会:GEOC伊藤
(全員に確認):本日、フリー・ライターの方が取材で入っている。写真を撮るのでご了承願いたい。また、EPO/GEOCでも前回と同様に議事録を作成し、ホームページで公開する。公開の際には、参加者には議事録の確認をするのでご協力願いたい。ではここからの進行は、ファシリテーターの青木氏に進行をお任せする。
■ショートプレゼンの進め方と発表者の紹介
○ファシリテーター・青木氏:
(有)ワークショップ・ミュー、および青年環境国際NGO A SEED JAPANの理事をしている青木将幸と言う。本日は宜しく願いたい。日頃はプロのファシリテーターとして、また人材育成のトレーニングなどを行なっている。
本日は、あらかじめ席を二手に分けて、今日が初めての参加の方はステージから見て左側に、前回参加された方は右側に座っていただいている。初めての方も多いようなので、簡単にアンケートをとりたい。
- 環境教育推進法について理解できていない方 →(挙手)なし
- この中で環境教育の現場に携わっている方 →(挙手)ほぼ全員
今日お集まりの皆さんは東京近辺で環境教育・環境保全の現場に携わっている方。現場での声をいろいろ入れていって欲しい。今日やりたいことは、基本方針には何を盛り込むべきか。時間も極めてかぎられているので、その他の意見や一般論は避けてほしい。
テーマとプレゼン発表者は以下の通り。
- 環境教育の定義について:小学校校長・内藤定芳氏
- 人材育成認定について:NGO・志村智子氏
- 国・自治体の役割について:NGO・木俣知大氏
- この法律を進めていくプロセスについて:NGO・林 浩二氏
まずテーマ毎の短いプレゼンをしていただき、それをきっかけに議論をしていただきたい。法律作りに関与した滝口さんにもなんでも質問すると良いだろう。この場で1つの意見をまとめることは無理かもしれないが、現場の人間が考えるときにこの部分は盛り込むべきという強調ポイントが見えてくるといい。注意点として、以下の点に気をつけて欲しい。
今日発言しきれなかった部分は、最後にコメントシートに書いてもらい、環境省に届ける。
では早速、発表していただきたい。
index(もくじ) ・ #1:挨拶 ・ #2:環境教育の定義について ・ #3:人材登録について ・ #4:国・自治体の役割について ・ #5:プロセスについて